ほっとの訪問診療とは

一般的なお看取り中心の訪問診療ほっとの訪問診療の違い

お看取り中心の訪問診療 ほっとの訪問診療(きたなら院の現状)
特色
  • 癌末期、終末期などの方が多い
  • 看取りを主体にしているため、患者層は比較的均一
  • 看取りの技術はつくが、その他は乏しい
  • 高齢者・終末期に限らず若年層のメンタル領域から診るため、高齢者在宅医療と精神科医療の全般を学べる
  • 各種行政の仕組みやソーシャルワークについても同時に学べる
  • チームで動き、連携、コンサルトが活発
  • 各種資格取得の動きも活発
対象
  • 高齢者医療・癌末期のお看取りを学びたい方
  • 高齢者・終末期に限らず、精神科領域(児童から高齢者まで)やソーシャルワークに興味があり、またご自分の専門分野を活かした在宅医療を行いたい方
  • きたなら院はメンタル強化型ですが、分院長ごとに「やりたい医療」を定めて特色のあるクリニックを作っていきます
問い合わせ窓口
  • 病院が主体
  • ケアマネージャーさん
  • ご家族からの問い合わせ
  • ケアマネージャーさん
  • 外来からの移行
  • 行政との連携(保健所や地域包括など)や紹介
  • ご家族からの問い合わせ
  • 救急病院、精神科病院
  • 連携先開業医からの相談 などなど
診療内容
  • 終末期・高齢者医療中心
  • 認知症〜内科・精神科・眼科・皮膚科・整形など幅広く対応
  • 年齢層は10代メンタルから100歳代まで多岐
  • 高齢者・終末期はもちろん、引きこもり・摂食障害・統合失調症・不安障害など精神科領域全般も対象
看取り
  • あり
  • 多い
  • あり
  • 癌末期を専門に看るクリニックさんよりは少ないですが増えています
患者さんごとの
担当医師の数
  • 基本1人
  • 基本2名以上
  • 内科医+精神科医がベース
  • 必要に応じてさらに各専門医がコンサルトにて訪問
夜間対応
  • 往診あり ※お看取り多
  • 日中に準備をし、夜間は電話対応で解決することが殆ど
訪問頻度
  • 月2回~重症度に応じて
  • 月1-2回から状態に応じて
訪問スタイル
  • 医師のみまたは看護師orドライバー
  • 医師と看護師または相談員、ドライバー
診療時間
  • 24時間体制
  • 24時間体制だが、個々人は8:45~17:30が基本
  • 夜間対応は交代制で実施

当直体制

当院の当直体制は、明確に業務体制が決まっています。

急変や看取りのケースの割合は多くないため電話で解決することが多いのですが、各出勤状況を考慮しながら運営をしています。

  • 患者さん・ご家族から入電

    患者さん・ご家族から入電

  • オンコール※
    看護師がヒアリングを行う→担当医師へ連絡※

    看護師がヒアリングを行う
    →担当医師へ連絡※

  • 精神疾患・メンタル

    院長または副院長にて対応

  • その他症状

    内科当番医師にて対応

(※) 看護師のオンコール体制

訪問診療に関わるスタッフの数

医師は現在30名在籍しております。

内訳

  • ・常勤5名(内科医1名、精神科医4名)
  • ・非常勤25名(内科医10名、精神科医13名、眼科医1名、皮膚科1名)(2023/07/27時点)

その他、看護師10名、事務8名、相談員5名、ドライバー7名、心理師2名、清掃専門スタッフ3名と連携して業務を行っております。

訪問内容の内訳

    • 訪問先

      訪問先
    • 患者層年齢

      患者層年齢
  • 患者層年齢
  • 訪問エリア

    • 船橋市全域
    • 習志野市・八千代市・鎌ヶ谷市の一部
    訪問エリア
  • 診療内訳

    • 高齢者・認知症・終末期5
    • 慢性期統合失調症などの
      精神疾患5

      その他生活習慣病を含む一般内科疾患

    お看取り中心の訪問診療クリニックに比べ、医療依存度は低めな診療が多い傾向です。

    その分、行政やケアマネージャー、病院などとの「連携・連絡」に関わることが多いです。

連携体制

「相談から受け入れまでが早いですね」と言われる事が多い理由とは?

訪問診療受け入れの相談をしてから、開始まで最低1ヶ月かかるというケースが多い中で、当院では必要な時は最短で3日、緊急時は当日からでも開始する体制です。それが実現できるのは、各職種がそれぞれの役割を理解し業務にあたり、状況に応じてフレキシブルな対応ができる体制があるためです。
※以下の役割はあくまでも現段階の役割となります。法人の成長とともに、流動的に変わっていく可能性がございます。

  • 事務・総務の役割

    • 外来と在宅に部門が分かれて業務を行っています。

    • 外来事務

      外来患者さんに関わる業務を全て行っています。
      初診の電話相談、予約管理、窓口受付、会計、入院先の調整(院内のPSWと連携)など幅広く対応します。また、習熟度が上がるとレセプト業務も担当します。
      来院数の多いきたなら院での外来業務全般をこなせるようになれば、どのメンタルクリニックでも楽に仕事がこなせるようになります!

    • 在宅事務

      事務チームと請求チームの2チームに分かれて訪問診療に特化した仕事を行います。
      事務チームでは、仮カルテの作成や、訪問診療後に処方箋を出す手続きや各種電話の対応、カルテへのスケジュール入力、日々大量に出る連携書類の処理等を行います。
      請求チームでは、全診療行為の算定、請求書の発行・郵送業務、未収管理まで訪問診療におけるすべての請求業務を担当します。患者層も幅広く、特に精神科領域での算定も含めて訪問診療の算定全般が出来るようになります。

    • 事務・総務の役割
    • 事務・総務の役割
  • 相談員の役割

    • 訪問診療の新規受入

      新規相談の受け入れは相談員が行います。
      お悩みをお聞きし、何が必要なのか、優先順位を決め各職種と連携します。

    • 既存患者さんの相談役

      既存の患者さんのよろず屋的相談役になります。
      患者さんからの日常のケアに関するご相談や診療日時の調整、外部受診調整、ご家族からの
      ご相談を受け付けます。

    • 地域病院や関係事業所との連携

      在宅医療では、とくに地域連携が大切です。地域病院の相談員、薬局、地域のケアマネージャー、訪問看護師、ヘルパーさん達との顔が見える関係性に努めていきます。

  • PSW室の役割

    • 福祉的見地からの支援、寄り添い型のアウトリーチ

      PSW室の支援は、精神保健福祉士が患者様のために、主に福祉的見地から安定して充実した、そして自立した地域生活をできるよう支援することを目的としています。
      みなし訪問看護(精神保健福祉士)を極力利用することにより支援します。
      対象者は、主に精神症状が環境要因により不安定で落ち着かない患者様が対象で一時的支援や継続的支援を両方行います。

    ソーシャルワーカーの役割
  • 診療アシスタントの役割

    • 精神科医師を中心としたの診療同行(運転兼務)

      自ら運転もして、主として精神科医師の診療同行をしてもらいます。
      診療の際は、バイタル測定、一部カルテ入力補助、各種保険情報確認、処方箋対応、次回診療予定確認等の診察補助全般を行います。

    • 連携事業所への情報提供・共有

      診療同行後には、地域連携事業所へ患者さんの状況をお伝えして情報共有を行っていきます。

  • 看護師の役割

    • 患者さんの窓口

      オンコールのファーストコールや体調相談も含めて、患者さんやご家族と密なコンタクトをとるのが看護師です。

    • 医師同士をつなぐ秘書

      訪問診療で医師と同行する場合、前任者と後任者に情報の橋渡しをします。
      一人の患者さんに対して複数名の医師が入っているため、各科の医師間の情報の橋渡しも大事な仕事です。医師同士をつなぐ秘書のような役目です。

    • 内科・精神科・他の病院への入院調整

      身体的な問題での入院相談は看護師が行います。精神科に関しても相談員と連携し看護師が行う場合もあります。

    • 看護師の役割
    • 看護師の役割
  • 医師の役割

    • 内科医

      身体管理を中心に行います。
      メンタル疾患の患者さんであれ、ご高齢や終末期の患者さんであれ、期待される役割は患者さんの身体管理です。
      精神科や他科に関することはそれぞれの担当医に依頼していただいて問題ありません。

      内科医
    • 精神科医

      メンタル管理を中心に行います。
      主に患者さんの精神面での症状の傾聴、指導、薬の調整などを行います。
      簡単な内科的な対応も行うことがあります。

      精神科医
    • 各専門科の医師

      各専門科を最大限に活かし、法人としてできることをお任せしたいと考えています。
      例)循環器科が専門の先生であれば、心臓リハビリ
      例)整形外科やリハビリ科が専門の先生であれば、拘縮予防のトレーニングなど

      各専門科の医師

訪問診療の心構え

その医療行為は患者さんの「ほっ」につながっているか

訪問診療でできる医療は「自分が神の手で治すんだ!」というような追加、追加の医療ではありません。
訪問診療医の仕事では、患者さんやご家族と一緒に伴走するイメージで、それぞれの状況に合わせて臨機応変な対応力が求められます。「これをやったらよい」「こうすべき」という考え方はかえって患者さんやご家族を苦しめてしまうこともあり得るからです。医療行為が患者さんやご家族の不安・悩みを解決し「ほっ」とすることにつながっていなければ、それは私達が目指す姿とは言えません。相手のほっとすることは何かを常に念頭におくことが必要です。
そして、医療だけを最優先にするのではなく、各分野の役割分担を行いつつ、患者さんの情報共有を的確に行い、患者さんやご家族が望む医療を提供できればと思っております。

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