ほっとの訪問診療とは
一般的なお看取り中心の訪問診療とほっとの訪問診療の違い
お看取り中心の訪問診療 | ほっとの訪問診療(きたなら院の現状) | |
特色 |
|
|
対象 |
|
|
問い合わせ窓口 |
|
|
診療内容 |
|
|
看取り |
|
|
患者さんごとの 担当医師の数 |
|
|
夜間対応 |
|
|
訪問頻度 |
|
|
訪問スタイル |
|
|
診療時間 |
|
|
当直体制
当院の当直体制は、明確に業務体制が決まっています。
急変や看取りのケースの割合は多くないため電話で解決することが多いのですが、各出勤状況を考慮しながら運営をしています。
-
患者さん・ご家族から入電
- オンコール※
看護師がヒアリングを行う
→担当医師へ連絡※
-
精神疾患・メンタル
院長または副院長にて対応
-
その他症状
内科当番医師にて対応
訪問診療に関わるスタッフの数
医師は現在30名在籍しております。
内訳
- ・常勤5名(内科医1名、精神科医4名)
- ・非常勤25名(内科医10名、精神科医13名、眼科医1名、皮膚科1名)(2023/07/27時点)
その他、看護師10名、事務8名、相談員5名、ドライバー7名、心理師2名、清掃専門スタッフ3名と連携して業務を行っております。
訪問内容の内訳
-
-
訪問先
-
患者層年齢
-
-
訪問エリア
- 船橋市全域
- 習志野市・八千代市・鎌ヶ谷市の一部
-
診療内訳
- 高齢者・認知症・終末期5割
- 慢性期統合失調症などの
精神疾患5割その他生活習慣病を含む一般内科疾患
お看取り中心の訪問診療クリニックに比べ、医療依存度は低めな診療が多い傾向です。
その分、行政やケアマネージャー、病院などとの「連携・連絡」に関わることが多いです。
連携体制
「相談から受け入れまでが早いですね」と言われる事が多い理由とは?
訪問診療受け入れの相談をしてから、開始まで最低1ヶ月かかるというケースが多い中で、当院では必要な時は最短で3日、緊急時は当日からでも開始する体制です。それが実現できるのは、各職種がそれぞれの役割を理解し業務にあたり、状況に応じてフレキシブルな対応ができる体制があるためです。
※以下の役割はあくまでも現段階の役割となります。法人の成長とともに、流動的に変わっていく可能性がございます。
-
ソーシャルワーカーの役割
-
訪問診療の新規受入
新規相談の受け入れはソーシャルワーカーが行います。(現在MSW1名+PSW2名の計3名)
お悩みをお聞きし、何が必要なのか、優先順位を決め各職種へ連絡をします。 -
主に精神科の病院への入院調整
入院調整はソーシャルワーカーだけではなく、身体状況に応じて看護師が対応する場合もあります。
-
-
相談員の役割
-
既存患者さんの相談役
既存の患者さんのよろず屋的相談ポジションです。(現在2名)
患者さんからの日常のケアに関するご相談や診療日時の調整、外部受診調整、ご家族からのご相談を受けつけます。
-
-
事務・総務の役割
-
事務・総務は3つの部門にわかれ業務を行っています。
-
外来事務
外来患者さんに関わる業務を全て行っています。
初診の電話相談、予約管理、入院先の調整など幅広く対応しています。
きたなら院での外来業務全般をこなせるようになれば、どのメンタルクリニックでも楽に仕事がこなせるようになります! -
在宅事務
訪問診療に特化した仕事を行います。カルテを事前に作成し、訪問診療後、処方箋を出す手続きや各種電話の対応、カルテへのスケジュール入力、日々大量に出る連携書類の処理等を行います。
-
本部レセプト事務
熟練者が集うチームです。法人すべてのレセプト処理、請求業務は本部で一括して行います。
-
-
看護師の役割
-
患者さんの窓口
オンコールのファーストコールや体調相談も含めて、患者さんやご家族と密なコンタクトをとるのが看護師です。
-
医師同士をつなぐ秘書
訪問診療で医師と同行する場合、前任者と後任者に情報の橋渡しをします。
一人の患者さんに対して複数名の医師が入っているため、各科の医師間の情報の橋渡しも大事な仕事です。医師同士をつなぐ秘書のような役目です。 -
内科・精神科・他の病院への入院調整
身体的な問題での入院相談は看護師が行います。精神科に関しても相談員と連携し看護師が行う場合もあります。
-
-
医師の役割
-
内科医
身体管理を中心に行います。
メンタル疾患の患者さんであれ、ご高齢や終末期の患者さんであれ、期待される役割は患者さんの身体管理です。
精神科や他科に関することはそれぞれの担当医に依頼していただいて問題ありません。 -
精神科医
メンタル管理を中心に行います。
主に患者さんの精神面での症状の傾聴、指導、薬の調整などを行います。
簡単な内科的な対応も行うことがあります。 -
各専門科の医師
各専門科を最大限に活かし、法人としてできることをお任せしたいと考えています。
例)循環器科が専門の先生であれば、心臓リハビリ
例)整形外科やリハビリ科が専門の先生であれば、拘縮予防のトレーニングなど
-
訪問診療の心構え
その医療行為は患者さんの「ほっ」につながっているか
訪問診療でできる医療は「自分が神の手で治すんだ!」というような追加、追加の医療ではありません。
訪問診療医の仕事では、患者さんやご家族と一緒に伴走するイメージで、それぞれの状況に合わせて臨機応変な対応力が求められます。「これをやったらよい」「こうすべき」という考え方はかえって患者さんやご家族を苦しめてしまうこともあり得るからです。医療行為が患者さんやご家族の不安・悩みを解決し「ほっ」とすることにつながっていなければ、それは私達が目指す姿とは言えません。相手のほっとすることは何かを常に念頭におくことが必要です。
そして、医療だけを最優先にするのではなく、各分野の役割分担を行いつつ、患者さんの情報共有を的確に行い、患者さんやご家族が望む医療を提供できればと思っております。

